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分卷阅读192 (第3/4页)
我に返ったのなら踵を返すべきだろう。そう思い、足を動かせば不機嫌そうな声が引き止める。 「何処へ行くつもりだ」 前までは「早く去れ」と言っていた口が言う言葉には到底思えない。 「明日は早いのでな。今日は早々に退散するつもりだ」 「ほう。ここまで来ておいて今更そう言うのか」 「元々来るつもりがなかった。何故今ここに自分がいるのかも不思議だ」 素直にそう言えば、妖琴師は目を細めて笑う。 「ならば、早く去るが良い。囀る虫に聴かせる音はここにはない」 「手厳しいな。では、そうしよう。……あぁ、お前には申し訳ないが、暫くはここには来ないつもりだ」 有言実行をもとにキッパリ宣言すれば、彼は何故かおかしそうに笑う。 「いいや、君は来るさ。私が頼まずとも、君は来るだろう。明日の君は黙ってそこに佇み、自分の愚かさに嘆く事になる」 「……」 「どうした?去るのではなかったのか?何故いつまでもそこにいる」 無言で佇めば、嘲笑混じりに言われてハッと我に返る。暫くはここには来ないと心に決めながら、久しぶりに何の子守唄もないままに寝所に潜った。しかしながら、朝が来るまで目は覚めたままで、意識はハッキリとしているものの、身体の疲労は昨日までが嘘のように溜まっていた。重たい身体を引きずりながら、博雅と神楽を連れて都の鬼退治へと出向く。以津真天に二軍の引率を頼み、自身は術を使っ
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